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劇団都 藤乃かな座長 退団

2016年。
座長が何気なく発した言葉にショックを受けていた。もっと突っ込んで言葉の真意を聞いてみたかったけど、その後の様子からそれは避けた。ただ「そうか。この人はもう直ぐいなくなってしまうんだな」と感じる一言だった。あれからもうすぐ1年。劇団都 座長 藤乃かなさんから『報告とお詫び』という形で正式な発表がありました。



覚悟はしていた。あっという間だったけれど、自分なりに精いっぱい劇団都を見続けて来たから後悔はない。寂しくない訳ないし悔しくない訳もない。だけど見守るって決めていたからね。1ファンに出来るのはそれだけです。



でもね、やっぱり辛い。
あの芝居もこの芝居も、あの舞踊もこの舞踊も何もかも、まだ観ていない芝居も全部、もう会うことが出来ないんだ。二度と観られないんだ。そう思うと、覚悟していた筈なのに涙が止まらない。かなさんが考えに考えて選んだ道だもの嫌だとは言えない。でもやっぱり辛い。



1番大事な劇団。1番大好きな座長。1番観たい舞台。それがなくなる。ずっとずっと観ていたかった。なのにまたの機会なんて無いんだ。いつまでも観られるなんて有り得ないんだ。こんなふうに無くなっちゃう。観られなくなるんだ。だからこそ価値があるのかもしれないけれど...。



桃象さんのブログによると、退団理由は
「大舞台でやりたい、映像の仕事もしてみたい」とのこと。

うん。あの藤乃かなだもの...更に凄いもの魅せてくれるに決まってる。私達が心底惚れた女だもの。都だって残ったみんなが頑張るだろうし、私達は黙って見守るのみよね。藤乃かなが女優であり続けてくれること、表現者であり続けてくれるのは何より救いだ。



明日から劇団都は奈良県の弁天座にて公演。
そして、劇団都でかな座長の姿が見られるのは7月の大阪 明生座が最後になる。
出来ることなら、1人でも多くの方に1度でも多く足を運んで頂きたい。藤乃かな座長の姿が沢山の人の心に残りますように。



最後の1日まで全力で応援します。勿論、これからも、ずっとね。
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Tag:劇団都  comment:1 

2017/1/9 劇団炎舞 橘鷹志誕生日公演【伝八時雨】

2017/1/9 橘鷹志誕生日公演 【伝八時雨】


伝八  橘鷹志
勘助  橘鷹勝
三太  橘光鷹

能登屋親分  橘ひろと
お清  橘あかり
竜胆の政吉  橘美炎

達磨屋親分  橘魅乃瑠
達磨屋子分  橘もん太

小金井の小次郎 橘炎鷹


あらすじ:能登屋の伝八は許嫁のお清を達磨屋に攫われ、助けに向かうも、顔に二目と見られぬ火傷を負わされる。
事件の後、伝八を訪ねてきたお清は、その顔の傷を見ると「化け物!!」と怯え飛び出していってしまう。そこで初めて自分の火傷の酷さに気付き愕然とする伝八。
後日、家を訪ねてきた小金井の小次郎に、お清が心変わりをして伝八との結婚話は破談。代わりに一家に草鞋を脱いだ旅人 竜胆の政吉と祝言を上げる事になったと聞かされる弟分の勘助。伝八の辛さを思い、その事実を小次郎と共に隠そうとするが、三下の三太の口が滑らせてしまう。親分やお清の裏切りに怒り狂った伝八は、ドスを握りしめ祝言破りと能登屋へ向かう事になる。



顔に酷い火傷といえば【喧嘩屋五郎兵衛】。話の流れで思い出すのは【留八時雨】【妻恋の留八】など...そして、今回はその別パターンの【伝八時雨傘】が基だと思われる。大衆演劇ファンには定番の流れのお芝居。そしてそこに橘鷹志さん自身が台本を書いていくことで新たな変化が組み込まれていました。
観終わってまず感じたのは「よく頑張ったなー」ってこと。定番のお芝居に変化を入れるってすごく大変だと思うんです。何かを組み込めば何かを削らなければならない。何かを削れば不足が出来て矛盾も生まれる。そしてそれを補う為にさらに補正が...となると表現したいものがボヤけてしまいかねない。時間も人も道具も限られる中で、よく公開まで漕ぎ着けたなーと。鷹志さんの熱意は勿論、劇団の皆さんの協力あってのものなんでしょうね。

ーで、個人的な好みとしては、顔の火傷が酷くて良い!
無邪気に「サラシを替えてあげるわ」とお清がそれを解くと、下から現れたのは目を背けたくなるような半顔を潰した火傷。あの誰もが褒める顔を、あそこまでグチャグチャな傷で覆った鷹志さんに心の中で拍手。初めて見た時は、本当に目を背けてしまった位です。あれ位しなくては、「化け物」と言われるだけの説得力が無いものね。顔を焼かれるシーンなんて、上がる煙や肉の焦げる臭いさえしそうだったな。曖昧にされがち(留八だと火事)な場面なので、しっかりあって良かったー。

あと、物足りなさを感じつつも凄く嬉しかった所。
登場人物が達磨屋以外みんな良い人なんです。伝八を心から案じて寄り添う弟分の勘助。うっかり者で、やってはいけない事を全部やってしまうけれど、伝八の為に本気で泣いてくれる憎めない三下の三太。息子を慈しむように、共に怒り悲しみ見守る小次郎。

その他の、留八では傷付いた主人公を嘲笑い追い込む人達までがみんな優しい。
お清の結婚相手の竜胆の政吉は、伝八を妬んで陥れたり、私利私欲に走ったりはしない。話の冒頭では草鞋を脱いだばかりの能登屋への旅人仁義を通そうと、何度も伝八達に助っ人を申し出る律儀な青年。斬られそうになるお清を庇い、伝八に対する気持ちからか刀を向けることもせず、自分がお清の代わりに斬られる覚悟さえしていた。

お清も顔の変わってしまった伝八に祝言で酒を掛けたり嘲ったりしない。「化け物」と怯えたけれど、その後も体を壊すほど苦しんで、それ故の縋るような心変わり。自分の選択に苦しさも罪悪感もあっただろうな。

能登屋も伝八への恩を忘れるような男じゃなかった。小次郎や勘助に言われるまでもなく、娘を助けてくれた伝八への恩もあり、結婚破談への申し訳なさが苦しげな表情から伺える。長いこと可愛がってきた子分への愛情もあるが、それでも可愛い娘の幸せを願わずにいられない。そんな馬鹿で優しすぎる父親だった。娘達を庇い、土下座までして伝八に自分を斬れと詫びる姿も本物。その後も刀を振り上げた伝八から庇うように娘夫婦を大きな腕でしっかりと抱いていた。

伝八の置かれた状況は確かに辛い。だけど、誰も彼を陥れないし馬鹿にしたり嘲笑ったりしなかった。結婚の約束は守られなかったけれど、裏切りを恥じてくれる人ばかりだった。そして伝八を思いやり大事にしてくれる人ばかりだった。そのせいで伝八が「
祝言破り」「皆殺し」っていうまでの殺意を育てる土壌は弱いというか、省かれた気がしてしまうけれど、これはこれで幸せな事だなって思う。

他の劇団で【妻恋の留八】を観た時に思ったものです。「何でこんな結末にならないといけないんだ。お嬢さんや親分がもう少し優しかったら...きちんと人の心を持った人達がいてくれたら、こんな悲しい結末にならずに済んだのに」って泣きました。その「もしも」が急に目の前で展開された気分。ほんの少しの違いで、ほんの少しの優しさで人は悲劇に堕ちずに済むんだ。こんな幸せ?な結末にも辿り着けるんだって嬉しく思えた。誰も殺さないし殺せない。自らも死なないっていう結末に、ストンと違和感なく落ち着ける展開だなーって、そんなお芝居。どのパターンが良いとか、どれが正しいとかではなく、これもまた良いなっていう感じです。
分かる人には分かるって言い方をすると、バッドエンドループからやっと抜け出せたーっていう安堵感かな。

物語の最後。
長年世話になった能登屋を離れ、勘助と共に雨の中をゆく伝八。二人で一つの羽織りを被り、肩を並べて濡れながら花道を歩んでゆく。きっとこの二人は、この先もっと辛い目に遭うんだろうな。もっと苦しむかもしれないな。でも、二人でいられるなら大丈夫。共に思いやりながら歩いていけるなら、きっと何があっても大丈夫。そんな気がする。
雨なのに晴れやかな気持ちで見送ることが出来ました。


偉そうで申し訳ないけれど、やはり「よく頑張りました!!」という気持ちでいっぱい。
今やれることは全部注ぎ込んでのお芝居だったのだと思う。そしてこの時点で鷹志さん自身、新たなものを沢山吸収して次の段階に目を向けている事でしょう。お芝居を舞台で演じるという事だけに留まらず、舞台全体を作るという意識も強くなっているでしょうし、沢山の方からの意見を受けて課題も山積みでしょう。だからこそ、観る側はとても楽しみなのです。
今後ますます貪欲に役者道を進み、より良い舞台を見せて頂けることを心から期待しております。

Tag:劇団炎舞  comment:0 

京弥さん お誕生日おめでとうー

今日は、劇団都の座長 都京弥さんのお誕生日です!
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座長 33歳おめでとうございます!!

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いつも舞台お疲れ様。
身体にだけは気を付けて、今日からまた一年頑張って下さいね。

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Tag:劇団都  comment:0 

ゆなちゃん お誕生日おめでとうー

今日は、劇団都の都侑奈ちゃんのお誕生日です!
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ゆなちゃん 9歳のお誕生日おめでとうー。
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Tag:劇団都  comment:0 

平成28年 千束稲荷神社例大祭

平成28年5月29日 千束稲荷神社例大祭の様子です。
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まずは尺八奏者 凍弥さんと琴奏者 野口さんの演奏による舞台清めです。
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続いて狐神楽奉納【頑童鍛冶(がんどうかぬち)】

この日は、神様よりお預かりした御剣を100年に一度ご開帳するお祭りの日。御剣を持って踊る【破邪の舞(魔を清め邪を祓う汚れ落とし)】の儀式がある。この儀式を受ける為、諸国から狐がわらわらと吉原に集う日でもあるので、おもてなしをする吉原狐も大忙し。【破邪の舞】を踊る若狐も気合い十分です。はたして、上手く舞う事が出来るのかどうか・・。

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吉原大門狐の頑九郎。稲荷の大神より賜った神の御剣の祭礼にて、破邪の舞を奉る大役を仰せつかった。大任なれば、万が一にも仕損じてはならぬと剣の試し振りをする。それを見守る小僧狐の夕吉。

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試し振りも無事に終わり、御剣を神座に戻すよう夕吉に言いつけてその場を去る頑九郎。
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残された夕吉は、想像以上に重い御剣にヨロヨロ。なのに自分でも振ってみたくなり、御剣を力一杯振り上げてしまいます。当然体がグラーリ・・大事な御剣を勢い良く床にぶつけて折ってしまいました。
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そこへ戻った頑九郎。神座に御剣はなく、夕吉の様子もおかしい。背中に何かを隠している?
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バレないようにと必死の夕吉ですが、背後から忍び寄った狐冠者 鏡衛門にスルリと御剣を取られてしまう。
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「何としたことぉー!!」と頑九郎も大慌て。夕吉っちゃん大ピンチ!!思わず逃げていってしまいます。
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頑「ああーー我が目を離したばかりにぃーー」
鏡「ん?・・あぁ。まぁ、そう落ち込まなくとも。また打ち直せば良かろう」
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頑「ここには腕のよい鍛治師がおりませぬぅ」
鏡「されば、欠けた御剣で舞うほかなかろう」
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頑「欠け損じていては、魔を清める事が出来ぬやも知れぬ」
鏡「(舞台前のお子さまに手を振りつつ)ん?あぁ」
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頑「邪を祓う事が出来ぬやも知れぬぅ」
鏡「(お祭りの様子を眺めながら)あ?あぁ」
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頑「我らが主 狐太夫の目に触れれば、お叱りを受けるやも知れぬぅ」
鏡「何と!!それは一大事!!(百合ちゃん恐いからな!)何故はよう言わん。あの太夫を怒らせると手が付けられん。」

鏡 「・・・良い事を思いついた。遥か南方の炎の国に、炎の鍛冶(かぬち)を司る狐が住まうと聞く。稲荷の大神とも縁深き神との事。我らが頼めば御剣を打ち直して下さるであろう」
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頑「それは重畳!」
鏡「すわ!すぐにでも参ろう」
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飛び出ていく二匹。
そこへ夕吉がそっと戻って来て、折れた御剣の欠片を見付ける。思う所が在るのでしょうね。
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炎の国までの長い道のり。御剣を直し、大役をきっちり果たそうと宙を飛ぶように走り先を急ぐ頑九郎。
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足が棒になったとグッタリの鏡衛門。
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頑「ええぃ!休んでいる暇なぞござらぬぅー!!」と休む間もなく進み続けます。
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やっとの事で炎の国へ到着。
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「やぁやぁ!我らは遠く大江戸は浅草より参りし、吉原狐にて候。この度、稲荷の大神より賜し神の御剣が欠け損じてしまった事によって、打ち直して頂きたく、馳せ参じた次第にて候」
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と叫べば、何やら妙な童子が姿を現した。
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鏡「・・・使い童であろう」
頑「出迎え御苦労。汝の主に取り次いで頂きたい」
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童子は応えず、手の平を差し出す。
鏡「お駄賃を欲しがっていると見える」
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成る程と、持っていた飴?を童の手に乗せてあげる頑九郎。
すると、それを見た童子は大激怒。飴を床に投げつけて
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「我こそがぁこの炎の国の主!照千代なりぇ!よくも我を使い童と侮りおったな?」
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照「もはや聞く耳持たぬ。早々に立ち去るが良い」とヘソを曲げてしまいました。見た目以上に子供っぽい神様です。
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二匹はお手上げ。何はともあれ、謝るしかありません。
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頑「知らぬ事とは申せ、ご無礼の段 平にご容赦」と頭を下げます。
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それをチラリと見た照千代。床を鎚でコツコツと叩きます。頭が高いってこと?
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頑「(膝をついて再度)平にご容赦~」と詫びます。
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照千代は更に床を叩きます。
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頑「(床に額を付けるように)平にご容赦~~」
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さすがに許してくれたのか、照千代が頭を下げている頑九郎の鬣を整えてくれます。
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ーが、そのまま頭の上に腰を降ろした!?何たる屈辱!
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頑「ええぃ!こんなにも頭を下げておるのにぃーー」と怒れば、照千代は更に上を行って怒る始末。
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荒ぶる神と童子には誰も逆らえないものです。
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鏡「なればやむなし。某が打ち直すしかあるまい」
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頑「なんと?そなた、御剣を打った事があるのか?」
鏡「・・・・・・・・ない。まぁ、そこで見ておれ」
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鏡衛門には何か考えが在るようです。
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そこで鏡衛門が刀を打ち始めると、その危なっかしさや調子の外れっぷりに照千代は次第に苛々と・・・
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照「待て待て待てぇーーい!!お主の打ち方は見ておれん。それでは御剣が哀れじゃ。我に渡し候らえ」
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鏡「ははーー」
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これが鏡衛門の狙いだったようです。後ろで頑九郎とガッツポーズw さすがは『笑う策士』の補佐役。
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照「これ!そこの粗暴なる狐。そちが相鎚を勤めるがよかろう」と頑九郎を指名。炎の鍛冶(かぬち)を司る狐の手によって、神の御剣の打ち直しが始まります。
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炎の鍛冶(かぬち)を司る狐の手によって、神の御剣も見事生まれ変わりました。
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だが、またしてもワガママ神様が言いだした。
照「お主らのごとき輩に帰さば、またいつ損ずるか知れたものではない。この神の御剣は我が手に留め置くものとする」唖然とする二匹。
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そこに、吉原から夕吉が二匹を追い掛けて来た。どうやら御剣への申し訳なさから、自分なりに御剣の欠片を打ち直して来たらしい。でも、それはどう見てもスコップw とても剣には見えない。
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照千代も御剣を折った犯人の夕吉を怒鳴りつけようとするが、御剣スコップを見た途端に大笑い。
照「なかなか良う仕上がっておる。反省し懸命に手当致すとは、いと殊勝なり。御剣もお主を許すと申されておられる。その健気なる心意気に免じ、御剣は吉原へ帰してしんぜよう」
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頑「ありがたき幸せー!!!」
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そこでさっそくの試し振りです。元通りどころか、ぴっかぴかになった御剣での【破邪の舞】。
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その様子に照千代も心から「お見事!さすがは我が愛しき御剣」と満足げ。
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そしてそのまま御剣を下げ渡す事もなく「何をしておる?吉原へ帰るぞ?」と御剣を持ってスタスタと・・御剣恋しさに一緒に吉原へ行こうというのでしょうか。
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またしても浅草 吉原が騒がしくなる予感です。
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物凄く長くなりましたが、これで千束稲荷神社例大祭の報告はお仕舞いです。
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お付き合いありがとうございました。

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秋扇

Author:秋扇
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